同人誌『ANIMATION』1978年  タイガーマスクファンのMさんより

●押しかけインタビュー 『ママと遊ぼう!ピンポンパン』(フジテレビ第7スタジオにて)

富山敬(ドラネコ・ブチャ)・富田耕生(ワンダーワンタン)・大竹宏(カータン)

(富山さんの部分を中心に抜粋)

今、アニメの中で一番むずかしい役は何ですか?

敬:今やっているのでねェ・・・うーん・・・テリィがむずかしいなぁ。テリィが一番むずかしいヨ。

自分の声をどう思いますか?

敬:まー自分の声はネ、そうねぇ、そんなに美声じゃないけど雰囲気のある声じゃないかなぁって思うよ。自分自身で。

印象に残っている作品とか、恥ずかしかったとか、そういう作品は?

敬:あのネ・・つらかった思い出。『佐武と市』の佐武の役。すごく印象に残ってる。僕好きだったしね、あの作品。それで大変だったのヨ。
下町の江戸弁っていうのは特にむずかしいらしいのね。べらんめえの・・・。
東映の京都撮影所の松田定次さんって監督さんがいるんだけど、時代劇ばかりやってた人でね。この人はとても江戸弁がうるさくてアフレコの時、毎週京都から出てきてネ、江戸弁の指導をしてくれたの。毎週。
一語一語すごい勢いで指導してくれてネェ、もう大変だったけど楽しかった。だから佐武が一番印象に残ってる。

耕:印象に残っているといえば、『鉄人28号』の大塚所長さんネ。君らまだ、生まれていないんじゃない?

敬:生まれてないだろう?

うーん・・・再放送なら・・・

宏:印象に残ったというか楽しかったのは、僕は『ひみつのアッコちゃん』だな。

敬:大竹さんは楽しいのいっぱいやってるんだもんなぁー(笑)


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アニメや声優のブームをどう思いますか?

耕:ブームは・・・いいんじゃないの?とても夢があってね。

宏:この前アニメの(青二プロの)フェスティバルやったでしょ?ああいう人気と我々のギャラが結びつかないのね。つまり歌手だったら、あれだけ人気があって「敬さーん」って花束が来たり、五色のテープが飛び交えば、ギャラアップしてくれる。

敬:他の世界はね。歌手や映画スターはギャラをドーンとアップしてくれる。僕らの世界は全然変わらない。
ブームっていうのは、僕らにとって嬉しいことヨ。正直いって。つまり今まで声の仕事っていうのは本当に影に隠れた存在だったでしょ。だから皆さんがスタジオ訪れてきたり、わいわい騒いでくれるのは嬉しいことですよ。

お休みの日は何をしていますか?

敬:そうねえ、やはり僕は普段あんまりやれないコト・・・。そう、やっぱりゴロゴロしているのが好きだからね。今は子供が四つでしょ。どうしても普段、僕、家にいないからね。たまに家にいると遊んでやっちゃうんだよネ。

10年後は何をなさっていると思いますか?

敬:10年後?10年後はねェ・・・うん、まだきっとこの仕事やってるかもしれないねェ。

耕:10年か・・・そうねえ、皆さん力のある方だからやってるでしょう(笑)。

敬:やってないと困るしね・・・。他になにもできないしねェ。10年後、まだピンポンパンはあるのかなぁ。

ある、ある。絶対自分の子を出させるー!なんちゃって(笑)

敬:ブチャ、ワンタンはもういないだろうなぁ(笑)

特技ってなんですか?

敬:特技ないですねえ・・・お酒を飲むことしかない。水割りにしないでオンザロックにするっていう特技しかない。

耕:クククッ、強いんだヨォ、お酒は・・・。この体でどこに入っちゃうのかと思っちゃうよ。さし向かいなんかじゃ全然たちうちできないよ。

自分の出ている作品はご覧になりますか?

敬:うん、見ますよ。ビデオカセット友達に買わされたんで。あれあると本当に便利なのね。なかなかうちにいられないでしょ。だから朝出るとき、テレビの番組表見て、「あっ、今日これやるからとっといて」って、うちに頼んで帰ってから見るか、休みの日に見る。

ためになるわけですか?

敬:そうねえ。

そういうのを見て、ここはこうしたほうが良かったんじゃぁないかって思うんですか?

敬:もちろんそう。これで良かったなんて思えるのは少ないんじゃない?もう少しここを、こういう風にしたら良かったなぁ。面白かったなぁ・・・なんて反省ばかりしてる。
まあ、そういうものがあるから、積み重ねで役者として成長していくんじゃないのかなぁと思う。そういうものがなくなったら終わりかもしれないね。


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最後に役者としてのモットーは?

常に新鮮さ、ですね。それとイージーに並のことをやっちゃいかんということですな・・・。「こんなんでいいだろう」なんて、やっつけはやりたくない。できるだけ新鮮にこれでもか、これでもか・・・ってどこまでも迫っていって100%・・・。

今日はお忙しいところどうもありがとうございました。

敬:いいえ、どういたしまして。

耕:どぅもお!


●『ヤッターマン』録音スタジオ

今、アニメなどの録音スタジオでは見学者を立入禁止にしました。実施しているのは、タバック・東北新社・ザック。理由は、うるさくてスタッフの人が仕事にならん!とタバックの方が言っておりました。しかし、そこで負けない私たちは、9月一杯で閉めきりになったザックの『ヤッターマン』に9月29日に潜り込んできました。

最後のせいか、女の子がたくさん!10月21日放送予定の「レフト兄弟の飛行機だコロン」のアテレコで、ゲスト出演には古谷徹も。最後には特別に台本も頂いちゃったし、ディレクターの鳥海さんともお話しできて、よかったです。

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●『スタージンガーショー』

出演者:富田耕生・石丸博也・杉山加寿子・富山敬

銀座三越屋上にて「スタージンガーショー」が催されました。
12時半からだというのに、7時には長い列。早い人は4時半らしい。

12時半と2時半からの2回で、12時半のが終わったあとには整理券300番までの人には舞台の上で握手ができて色紙がもらえる試みも。
内容は第1部・第2部にわかれて、第1部は4人の声優さんが、いつものような「スタージンガー」のアテレコを。そして第2部はバラエティショーで、一人ずつ歌を歌ったのです。石丸さんの時には、二人の女の子と一緒に歌ったりなんかして。
最後はゲストとして肝付兼太さん、柴田勝家さんも出演なさるなどバラエティにとんだ面白いショーでした。